人財版令和の虎の主宰としても知られる榊原清一さんが、渋谷女子インターナショナルスクールでSNSの正式講師になりました。
今回の話題は、SNSで目立つ方法を教えるというだけでなく、発信を仕事や進路につなげる学びとして見ると意味が分かりやすいです。
会社側の発表で確認できる授業の位置付けを押さえ、番組で人材を見る立場と、教える立場がどうつながるのかを考察します。
以下は、正式講師就任に先立つ特別授業を、シブジョの公式チャンネルで紹介した動画です。
シブジョで正式講師になったことが発表されています
EMOLVAの2026年10月7日付発表によると、榊原さんは2026年度の第2学期から正式講師に就任しています。
同発表には、2期生から4期生を対象に、毎週1回、全12回の実践的な講座を行うと記載されています。
その前に行われた2回の特別授業を経て、継続した講座につながったという経緯です。
また、令和の虎の公式記事でも、人財版の主宰としての活動と合わせて紹介されています。
発表に記載された高評価は運営側の説明であり、第三者が学習効果を検証した結果とは区別します。
以下は授業の全内容を再現するものではなく、この取り組みから考えられるSNS教育の役割についての筆者の考察です。
SNSを使う力と仕事にする力の間にあるもの
普段からSNSを使っていることと、仕事として運用できることは同じではありません。
見たい投稿を探す側から、相手に何を届けるかを考える側へ移ると、必要な視点が増えます。
例えば店を紹介する動画なら、映像がきれいかに加え、誰に来てほしいのか、何が他店と違うのかを整理する必要があります。
再生数が伸びても、遠方の人ばかりに届いていれば、その店への来店には結び付きにくい場合があります。
逆に再生数が小さくても、近隣の利用者が必要な情報を受け取れれば、店にとっては役立つ発信になります。
筆者は、この「数字の大きさだけでは判断できない」という感覚を学べることが、実務に近い教育の価値だと考えます。
誰のための投稿で、見た後に何ができるようになるのかを説明できると、投稿の良し悪しを感覚だけで判断せずに済みます。
ただし、これらは筆者が考える学びの例であり、実際に授業で出された課題だと確認したものではありません。
人財版の主宰と講師の仕事に共通する視点
人材を評価するときには、今できることだけでなく、何を学び、どんな場面で力を発揮したいかを見る必要があります。
教える場面でも、全員に同じ正解の投稿を作らせるだけでは、それぞれの強みが見えにくくなります。
文章で説明するのが得意な人もいれば、映像の構成や、相手の話を聞くことが得意な人もいます。
SNSの仕事は、画面に出る人だけで成り立つわけではありません。
調査、企画、撮影、編集、投稿後の確認など、見えにくい作業にも役割があります。
筆者は、人財版で見られる人への関心が、こうした役割の違いを伝える授業にもつながるなら、取り組みの幅が広がると考えます。
ただし、番組での言動だけから、教員としての指導力や授業成果を断定することはできません。
講師就任というニュースを評価するときは、肩書きの組み合わせに加え、受講者が実際にどんな作業を経験できるかも見たいところです。
発信を学ぶなら守るべきルールも欠かせません
SNSを仕事として扱うなら、反応を集める方法に加えて、発信の前に確認する習慣も重要になります。
写真や音楽を使ってよいか、人が映っていて問題ないか、広告としての依頼内容が分かるかなど、確認する点は少なくありません。
これは今回の授業で全項目が扱われていると断定する話ではなく、SNS教育に対して筆者が重視する点です。
投稿する前に、出典、使用許諾、公開範囲、依頼主の確認を順に見る仕組みがあれば、勢いだけで公開することを減らせます。
さらに、自分の生活をどこまで公開するかも、発信を続けるうえで考えておきたいことです。
仕事を得るために私生活をすべて見せる必要はなく、制作物や取り組み方で力を伝える方法もあります。
自分が注目されることと、依頼主の目的を達成することを区別できると、SNSとの付き合い方も変わります。
誰かを強く刺激して一時的に見られる方法より、相手が安心して依頼できる仕事の進め方を身に付けるほうが、継続した活動には役立つと考えます。
作品を残す学び方なら得意な仕事が見えてきます
SNSを仕事に近づけるうえでは、知識を聞いただけで終わらず、自分で作ったものを残して振り返る方法が役立ちます。
例えば架空の店舗を題材にするなら、投稿を1つ作る前に、想定するお客さん、店の特徴、来店前の疑問をメモします。
次に、短い動画、写真、文章のどれがその疑問への説明に向いているかを考えます。
完成後は、なぜその形を選んだかを他の人に説明し、分かりにくい部分を直してみます。
こうした過程まで残せば、見栄えのよい投稿だけでは伝わらない、考え方や改善の力が見えてきます。
これは実際のシブジョの課題内容を紹介しているのではなく、今回のニュースから筆者が提案する学び方です。
本物の店や企業を題材に公開する場合には、使う写真や名称について、相手の了承を確認する必要があります。
学習中の案を、依頼を受けた実績のように見せないことも大切です。
発信が得意な人でも、投稿の狙いを説明するのは難しい場合があり、反対に、自分は目立つのが苦手でも調査や編集で力を発揮する人もいます。
1つの成果物だけで向き不向きを決めず、企画、制作、確認の役割を経験することに意味があります。
大人が学び直す場合にも、自分の過去の投稿を題材にすれば、ほぼ費用をかけずに同じ練習ができます。
当時の目的と、今なら変えたい点を並べるだけでも、次に必要な技能が見つかりやすくなります。
講師の知名度を入り口にしつつ、自分ができるようになったことを具体的に説明できるかを見ると、学ぶ内容を実用的に受け止められます。
成果物を振り返るときは、反応が少なかった投稿も教材になります。
誰に届けたかったかが曖昧だったのか、必要な説明が不足したのか、それとも公開する場所と相手が合っていなかったのかを考えます。
実際のデータがなければ原因を断定せず、次に確かめる仮説として扱います。
例えば文章が長過ぎたと思うなら、要点を先に置いた案を作り、読み手に分かりやすさを聞く方法があります。
再生が伸びない経験を、自分には才能がないという結論だけで終わらせないことも、継続した学びの意味です。
先生や仲間から意見をもらい、自分で修正できる機会があれば、成功した投稿の形をまねるだけでは得られない判断力を育てられます。
SNS教育のニュースを見る際も、目立つ結果に加えて、こうした改善の過程を経験できるかに注目したいです。
大人のSNS運用にも取り入れられる学び方
このニュースは学生向けの話題ですが、すでに発信している大人にも参考になる部分があります。
まず、自分の投稿を1つ選び、その投稿で誰のどんな疑問に答えているかを書いてみてください。
次に、見た人が詳しい情報をどこで確認できるかを確かめます。
画像で関心を持っても、プロフィールや記事の案内が分かりにくければ、その先へ進めません。
さらに、投稿後は再生数だけでなく、保存、問い合わせ、記事の閲覧など、自分の目的に近い動きを見ます。
すべてを一度に変えるより、説明文や案内先など、1か所ずつ改善すると、何が役に立ったかを振り返りやすくなります。
これは学校の講座内容を紹介した手順ではなく、今回の取り組みから筆者が考えた実践方法です。
榊原さんの正式講師就任は、SNSを日常の娯楽として使う段階から、仕事として理解する段階へ学びを広げる話題として注目できます。
大切なのは、講座を受ければ稼げるという期待より、発信の目的と、公開前後の仕事を具体的に理解することです。
まずは最近の投稿を1つ選び、誰に何を届けたいのかを1文で説明するところから始めてみてください。





